「甲子園ってなんで春と夏に2回開催されるのかな?」と思ったことはありませんか?

野球をしている高校生にとって『甲子園』は特別な存在ではないかと思います。

その「甲子園ってなんで春と夏に2回開催されるのかな?」と思ったことはありませんか?

特に複数回開催される事事態は大きな問題ではないのですが、開催場所も同じで時期的にもそう離れているわけではありません。

微妙な感じですが、世間一般的には夏の大会の方が価値が高いようなイメージも実際にはあります。

甲子園には長い歴史があり、高校球児の目指す場所でもあるので、様々な物語があります。

そこで今回は、甲子園が春と夏に2回開催される理由について、調べてみました。

甲子園って何?

まず、甲子園という名前はご存知の方が多いと思いますが、開催される球場の名前から来ています。
阪神甲子園球場はプロ野球チーム「阪神タイガース」の本拠地のイメージが強いですが、
実は元々は高校野球の試合を行うために作られた球場なのです。

そして、甲子園は全国大会なので、
誰でも簡単に出場できる大会ではありません。

血のにじむような練習や努力、時間や貴重な青春時間を費やし、
沢山のライバルと試合をして勝ち進むことで甲子園に出場することができる、高校野球の全国大会です。

その年の高校野球のNo.1を決める大会だと言っても過言ではありません。

高校野球の聖地と言われることも多く、高校球児のあこがれの場所ですね。

春の甲子園について

春の甲子園(選抜高等学校野球大会)は「春のセンバツ」とも言われており、
3月下旬~4月上旬に行われます。

そんな春のセンバツですが、高校野球の選考委員会によって、全国の高校から約32校が選抜されます。
その32校の選抜から「春のセンバツ」と呼ばれるようになりました。

春のセンバツの選考枠は一般選考枠(28校)、明治神宮大会枠(1校)、21世紀枠(3校)です。
一般選考枠は、前年の11月に開催される秋季大会の成績をもとに選抜された一般枠の事を言います。

選抜の出場校の大半は、この一般枠です。
地域性でも選考されており、決められている地域別の一般枠に加えて、

・関東又は東京のどちらかから追加で1枠

・中国or四国のどちらかから追加で1枠、とされています。

明治神宮大会枠は、先ほども書きましたが、その秋季大会の結果を踏まえて選考される特別枠です。
明治神宮大会で優勝した高校の地域(一般選考枠で区切られる地域)に、出場枠が1枠追加されるという仕組みです。

21世紀枠は、文武両道の進学校や被災地の高校、ボランティア活動が評価された高校などが選ばれます。

最近では、野球とは関係の薄い点が逆に高評価されていたりして、基準が年々変化しています。
現在は東日本、西日本、その他地域のそれぞれから1校ずつ選考されているようです。

夏の甲子園について

夏の甲子園は夏休み真っ盛りにの8月に行われる「全国高等学校野球選手権大会」の事を言います。

出場する方法は、6月中旬〜7月下旬行われる各都道府県の地方大会を勝ちあがった、49の高校だけが出場できます。

春に悔しい思いをして、そこからリベンジに燃えて猛練習を重ねて春よりも強くなった学校。
新1年生に怪物級の選手が入学して、急に全国区になった学校。
前年の秋以降に急成長して強くなった学校、など・・・・・・。

大会が始まる前は、全く注目されていなかった学校が勝ち上がってくる事も珍しくないのが、
夏の大会の一番面白い所だと思います。

プロ野球のリーグ戦とはちがい、
1回でも負けたら即敗退というトーナメント方式となっています。

夏の甲子園は、春に勝ち上がった学校がそのまま出場権を獲得できるわけではない、群雄割拠な大会になっています。

春と夏の甲子園の違いは?

春と夏の甲子園の違いはまずは、選考されるか地方予選を勝ち上がるかの違いです。

春は前年秋の大会で優秀な成績を残した学校から、高野連が出場校を選んで決めます。
その地区の出場枠にもよりますが、基本的には成績上位から順番に選ばれますが、まれにそうでない学校が選ばれる事があります。
試合中のマナーだったり、普段の素行など不確定要素が選考判断に入る事で、理不尽とも思えるような選考が行われたこともあります。
一方、夏の大会は非常に公平で、各都道府県大会の優勝チームが自動的に出場する事が出来ます。

先ほども述べましたが、トーナメント方式の為、1回でも負けたら則終わりという、
実力以外の運も味方にしないとなかなか出場枠を獲得できない厳しい大会になります。

そして、春は32校、夏は49校とまれに例外はありますが、出場できる学校の数も春と夏では違っています。

あと、実は主催者も違うのです。
春の大会(センバツ)は、毎日新聞と日本高校野球連盟が主催。
夏の大会は、朝日新聞と日本高校野球連盟が主催。

対戦相手の決め方も、春は初戦の相手のみ抽選で決めて、あとはトーナメント表で決勝まで決まっています。
夏の大会は、初戦の相手の抽選は同じですが、ベスト16時点でもう一度対戦相手を抽選します。

そして、優勝旗の色も違っていることに気づいている人はどのくらいいるでしょうか?
春は「紫紺」、夏は「深紅」。

これらの違いを知ってから、高校野球を観戦すると、今までと違った見方が出来て、ますますワクワクしながら観戦出来そうですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

高校野球には、プロ野球とは全く違う魅力や楽しみ方があります。

個人的には、夏の甲子園大会は非常に興味深く観戦させてもらっています。

近年の猛暑で、選手たちの体調が心配されていますが、
熱い真剣勝負は見ていてこちらも胸が熱くなります。

そして、この子がプロに行くのだろうか?
ひいきのチームで活躍する姿を想像しながら観戦するのも、甲子園大会を観戦する楽しみです。

そんな熱い戦いがあるからこそ、甲子園の歴史が今まで続いているということですね。

 

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