シャーガス病とは?原因と症状について詳しく調べてみました。

シャーガス病とは?どんな病気か聞いたことがあるでしょうか?
シャーガス病という名前事態を聞いたことが無いという方がほとんどなのではないでしょうか?
シャーガス病は日本人にはなかなか馴染みが少なく、さらに聞いた事もない病名なのでどんな症状がでるのか全くイメージ出来ないと思います。
そこで、シャーガス病とはいったいどんな病気で何が原因でかかり、どんな症状が出るのかをを調べてみました。
すると、『沈黙の病気』とも呼ばれているとても怖い病気だということが分かりました。
日本では症例がほとんど無いので、その脅威がどの程度のものなのかあまり良く分からないと思います。
しかし、今後世界各国でその病気が確認される可能性が大きくあります。
もしかすると、コロナの次はこのシャーガス病かもしれませんよ。
今回は、シャーガス病について原因や症状、対策など詳しく調べてお伝えしていこうと思います。

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シャーガス病の原因

シャーガス病になる原因は、クルーズトリパノソーマという寄生虫によるものです。
人間の体内に入ると、血管内を巡り増殖して心臓などの臓器を徐々にむしばませていきます。
そして、最終的には心臓の心筋を破壊し、心不全などを引き起こしてしまうとても恐ろしい寄生虫なのです。
この寄生虫は、ラテンアメリカやカリブ諸国で蔓延するサシガメという昆虫に媒介されて感染します。
中南米では、このサシガメが多く生息しています。
サシガメは、人間や動物などに吸血するときに、糞を体内に排泄します。
そして、その中にクルーズトリパノソーマがいるのです。
基本的にサシガメは、夜行性の昆虫です。
明るい時間や昼間は、土の中や日干し煉瓦の下、積み上がった岩や木材の中などにひっそりと暮らしています。
ですので、昼間はなかなか見かけることは無いのですが、暗くなって夜に人間が寝ている時間に行動し、人間が知らない間に吸血をしているのです。
この時に、鋭い痛みが走ったりして傷口が出来ます。
そして、その傷口から人間の体内へ侵入したり、人間が刺された患部を触った手で、目や口腔内を触ってしまったりした時に、その粘膜内を通過する事で人間体内へ入り込み感染してしまうのです。

どんな症状が出るのか

クルーズトリパノソーマが、もしも人間の体内に入ってしまったらどんな症状が出るのでしょうか。
シャーガス病は、急性的に症状が出る場合と、何十年も症状は出ずに保菌しているだけというパターンがあります。
ただ、症状がなかなか出ないとは言っても、感染率が非常に高い病気です。
なので、発症してしまった場合は、死亡率が50%と非常に高いのが現状です。

急性期の症状

感染してすぐの場合は、症状が軽いことが多いです。
主な症状は、発熱、疲労感、かゆみ、頭痛、下痢といった風邪に似た症状です。
刺された本人から見るとあまり目立った症状ではないのですが、実際に医師が視診や触診をすると、肝臓や脾臓が腫れている事が多々あります。
また、サシガメに刺された部分にしこりが見られたり、眼瞼が腫れたりと何かしらの強い症状が出ているということが多いようです。
急性期の症状は、数週間で症状が治まることもありますが、このまま完治することはなくゆっくりと進行していきます。

慢性期の症状

数年という長い時間をかけて発症した場合は、以下のような症状が出るかと思います。
心臓肥大、心不全、心拍数の変化や不整脈、心尖部動脈瘤・血栓形成、心肺停止、腸管合併症が起こります。
特に、心臓に病変が起こる割合は、感染者の約30%にものぼります。

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シャーガス病の治療法

シャーガス病に感染してしまったら、まずはその元凶のクルーズトリバノソーマを駆虫しましょう。
ベンズニダゾールとニフルチモックスという2種類の薬が、主な駆虫薬として使われています。
その薬の服用期間は2~3ヶ月間程度とされています。
心臓に何らかの症状が出た場合には、ペースメーカーなどの対応になることもあります。
早めに対策をする事で、命を守る事が出来ます。

シャーガス病の予防法

基本的には、シャーガス病を発症するサシガメが中南米に多く生息しているため、そういった地域に行かないことが一番のオススメです。
もし、そういった地域へ行く場合は、刺されないように厚手の長袖、長ズボンを着用することと、虫よけスプレーを使う事などが有効だと思われます。
また、室内にサシガメを入れないということも、予防上は非常に有効です。
繰り返しになりますが、主に生息しているのが中南米と言われています。
近年では人口増加や人口流動などによって、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国と西太平洋の国々にも感染者が拡大しています。
日本でも2013年に中南米出身の男性が献血した血液からシャーガス病の抗体が初めて発見されており、今後様々な国で感染者が確認されるのは間違いないでしょう。
なので、今後増えていく病気として認知し、予防する知識を広く発信していくことが大事かと思われます。

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