『リフレーミング』という言葉をご存じでしょうか?
もしかしたら、聞いた事はあるけど、意味は良く分からない・・・
という方が多いのではないかと思います。
例えば、長期休暇があと3日残っているとします。
あなたは「楽しかった長期休暇が、もう3日しかない!」と嘆きますか?
もしくは「長期休暇を、あと3日も楽しめる!」と幸せな気持ちになりますか?
今回は、リフレーミングとは?例文を使ってその効果と実践方法を教えます!
リフレーミングとは?
『リフレーミング』とは「物事の視点・枠組み(フレーム)」を
「組み直す(リフレーム)」という意味の心理学用語です。
つまり、自己のおかれている状況の枠組みを考え直したり、
自己の内面に関する感じ方や出来事の解釈を見直したりすることです。
その結果、新しい視点に気づき、発想の転換が成されることとなります。
リフレーミングの例文
それでは、『リフレーミング』とは具体的にどのように行うのでしょうか?
上司「企画内容を練り直すように!」
私「自分にはこの仕事は向いていないようだ」(気分の落ち込み)
しかし、リフレーミングを行うと、
「より良い企画をつくるチャンスをもらえた!」(ポジティブな気持ち)
と、考えられるようになります。
リフレーミングを活用した結果、企画内容の改善点について集中して考えるようになり、
ワクワクした気持ちで仕事に取り組めるようになることが期待できます。
リフレーミングの効果
リフレーミングによって新しい視点や発想に気が付くと、以下のような効果があります。
モチベーションが上がる
ネガティブに捉えていた出来事をポジティブに捉えるようになる事で、物事に対して積極的に取り組めるようになります。
人間関係の悩みがなくなる
短所だと捉えていた所を長所として捉えるようになることで、コミュニケーションに変化が生まれ、人間関係が円滑になります。
問題解決能力が高まる
ピンチをチャンスと捉えることで、手放しで諦めることなく、状況を解決する方向に情熱を傾けることが出来るようになります。
クリエイティビティが向上する
商品やサービスの一番の魅力を捉えられるようになる事で、その魅力に焦点を当てられるようになり、創造していくことができます。
リフレーミングの実践方法
リフレーミングノートを作る
ノートに言葉や文章として書き出すと、目で見る事で視点を変えやすくなります。
先ず、ノートの左側に自分の感じたままの内容を記します。
例)友人が少ない
次にノートの右側にリフレーミングを行ったあとの内容を記します。
例)一人一人と絆の深い関係を築いている
時間軸を意識する
過去、現在、未来という時間軸を意識することも、
リフレーミングのひとつです。
例えば、ミスをしてしまったときに「ミスをしたのが、今の段階で良かった!」と捉えると、
気持ちの切り替えを早く出来るので、改善や対処が素早く可能になる。
「もし」を考える
「もし、~だったら」という視点はリフレーミングに有効です。
「もし、〇〇が見たなら」と、立場を変えて想像すると、
相手の気持ちを理解できたり、状況の改善点を見つけられたりするでしょう。
「もし、1週間後に良い返事がもらえたら」と、想像すればモチベーションが上がり、
「もし、あのときこうしていたら」と、冷静に振り返ることができれば、同様の失敗を避けることができるでしょう。
自分自身に問いかける
「どうしたい?」と自分自身に問いかけると、自分の気持ちに静かに目を向けられるでしょう。
「もうすこし頑張りたい」「環境を変えたい」など、思い浮かんだ答えに対して、
「それを実現するためには、何をしたらいい?」と、さらに問いかけると、自ずと今、何をすべきか見えてくるでしょう。
まとめ
リフレーミングは、コミュニケーション心理学の分野で発展した考え方ですが、
近年では思い込みや固定概念を見直すことで、自信をつけたり人間関係を円滑にしたりする手法のひとつとなっています。
そして、人材育成やマーケティングなど、ビジネスシーンでも注目されています。
「自分を根っこから否定しない。自分をまるごと肯定しない。」
私の好きな言葉です。