ダイエットが成功したと思った後にリバウンドしてしまった為に、シェイプアップが上手くいったのはほんの一週間程度だったという方もいます。
ダイエットを実践しようという人にとって、リバウンドは敵であり、成功を手に入れる大きな壁です。
だからといって、必要以上に警戒しても仕方ありません。
今までリバウンドを繰り返してしまったという人は、リバウンドに対しての対策が不十分だったと言って過言ではないでしょう。
リバウンドは、そのメカニズムをしっかりと理解して、しっかりと対策をたてて臨めば決して勝てない相手ではないのです。
ダイエットを成功させ、理想的な体型を長期間に渡って維持したくはありませんか?
その為には、必然的にリバウンドに対抗する手段を学び、適切に対応する必要があります。
今回は、リバウンドのメカニズムを理解して、ダイエットを成功に導く方法をみなさんにご紹介しようと思います。
リバウンドのメカニズムを理解してダイエットを成功に導く
実は、ダイエットをするとリバウンドが起こるのは、身体の仕組みを考えれば当たり前の事だという事は知っていますか?
普通ダイエットをした時は、ほぼ間違いなくリバウンドが起きていたと思いますが、それは身体のメカニズムの上で避けられない理由があるからです。
なので、なぜリバウンドが起きるのかを理解した上で、リバウンドのリスクが低い方法でダイエットを行うことが重要になってきます。
人の身体は短い期間に極端に体重が減ると、内臓機能に支障が出ることがあるので、それを防ぐために体重を一定に保とうとします。
ダイエットをして体重を落とす時には、短い期間で体重を減らそうとすると、身体はリバウンドしやすくなるという事実をまずは認識しておいて下さい。
目標体重を達成した後にダイエットをやめたところ、せっかく減った体重がダイエット前に戻ってしまうことは良くあります。
リバウンドとは、ダイエットの実践によって減らすことができた体重が、ダイエットの直後に元に戻り、逆に太ってしまったりすることです。
ダイエット方法によっては、それなりの努力と忍耐が必要なので、無期限で続けることは不可能です。
多くの人は目標体重まで到達したら、できるだけ早くダイエットは終了させたいと思っているでしょう。
しかし、リバウンドをしないようにダイエットをしたいということでしたら、その考えは間違いだと気付いて下さい。
目標の体重に到達した後にすぐにダイエットの実践をSTOPしてしまうのではなく、様子を見ながらちょっとずつ負荷を緩めていくべきです。
ダイエット実践中も、身体に負担をかけないように注意をしながら、食事を減らしていったり増やしていったりすることでリバウンドの対策になります。
リバウンドを防ぐためには、身体のメカニズムを理解しながら、大きな負担をかけないことに注意することが重要になります。
リバウンドのメカニズムとダイエットの停滞期について
ここで、リバウンドはいったいどのようなメカニズムで起こるのかを考えてみようと思います。
リバウンドは、『ホメオスタシス』という人体のメカニズムが作用するために、ダイエット時やその後に起こってきてしまいます。
例えば、食事の量を減らすダイエット方法では、スタート直後から体重の減りを体感できます。
ただし、体重の減り方は時間の経過と共に鈍化して、ある時期から食事の量を減らしているのに体重は一向に変わらなくなります。
このことは何も不思議なことではなく、停滞期と呼ばれるダイエット時には必ず起きることです。
個人個人の体質によって停滞期の長さは違ってきますが、短期間で終わる人もいれば、1ヶ月位かかる人もいます。
この停滞期の原因こそが『ホメオスタシス』という身体の機能によるものなのです。
この機能がどんなものかというと、食事の摂取量が減った時に、このままでは餓死してしまうと身体が判断したとします。
すると、身体が自動的にエネルギーの消費をできるだけ少なくして、生き延びようとしてしまいます。
そして、代謝の低い身体に変化させ、カロリー消費量を抑えながら、いざという時のために蓄えておく脂肪の量を増やそうとします。
このメカニズムは誰にでも備わっていますので、短い期間で体重が減少すると、エネルギーが燃えにくい身体になってしまうのです。
リバウンドは、急激に体重を減らした時に起こることが多いですが、これは『ホメオスタシス』という機能が大きく反応するからです。
という事は、焦らずに時間をかけてじっくりとダイエットを実践することが出来れば、ホメオスタシスの反応を防ぐことが出来ます。
今ここで、ホメオスタシスという体内メカニズムをしっかり理解しておくことで、リバウンドを避けて効果的なダイエットを実践する事が出来ると言って良いでしょう。
リバウンドのメカニズムとレプチンの分泌について
また、『レプチン』というホルモンを知ることで、ダイエット時のリバウンドの対策が可能になります。
でも、『レプチン』って何?と思われる方も多いのではないかと思います。
レプチンとは、食事の量で得られる満腹感を感じさせてくれるホルモンです。
人間は、食事で満腹感が得られればそこで食事はSTOPしますが、満腹感がなければつい食べ過ぎてしまうのではないかと思います。
それを防いでくれるのが、『レプチン』というホルモンなのです。
レプチンが分泌されると、脳の満腹中枢に働きかけてくれるため、食事量を抑制することができます。
そして、レプチンが分泌されることで、交感神経もよく働くようになり、筋肉や肝臓でカロリーを代謝しやすい状態をつくることが出来るようになります。
このように、レプチンの分泌する量に注意する事で、リバウンドによるダイエット失敗を回避することが可能になります。
体内でレプチンが十分につくられていて、脂肪燃焼を促している状態が、リバウンドしにくいダイエットの鍵を握ります。
しかし、このレプチンの分泌量は、ダイエットの実践により極端に食事量を減らすことで、少なくなってしまうのです。
そうなると、脳は満腹を感じにくくなり、満腹を感じるまでに時間がかかるようになってしまいます。
満腹感を十分に得られない食事を続けていると、ついつい食事の量が増えてしまうので、リバウンドのリスクが高くなってしまいます。
何をどのくらい食べるかを決めておき、適量の食事を続けることがダイエットでは大きなポイントです。
食事を減らしすぎるとレプチンが不足するようになり、リバウンドがしやすい状況になってしまうと、ダイエット失敗のリスクにも繋がります。
よって、リバウンドのメカニズムとレプチンの関係が理解出来ていると、正しいダイエットの方法が分かってくるはずです。
ダイエット後に気を付けたいリバウンドを防ぐためのポイント
リバウンドは、ダイエットの成功した後でも継続して気を付けなくてはいけません。
ダイエットの努力の成果が出て、体重を落とすことができたとしても、リバウンドで元に戻ることが多々ある事は、ここまででも述べてきました。
ダイエットとリバウンドを繰り返すうちに、気づいたら太りやすい体質になってしまったと嘆く声も多数あります。
ここまでお話した内容以外でも、リバウンドの要因として大きく挙げられることとして、中途半端なところでダイエットを中断するという事も挙げられます。
体重が増えないようにするには、食事の量を減らし、適度な運動をすることです。
けれども、ダイエットがうまくいったからという事で以前のような食事や運動の量に戻すと、体重が再び増加する可能性が高くなります。
今までの努力で手に入れた痩せる状態になっている身体も、ダイエットをやめると失われていくためにリバウンドにつながります。
ダイエットは長期的に行うことで、リバウンドのない痩せた状態の維持が可能になります。
ただし、体重を減らすためのハードなダイエットが必要なのでは無く、負荷を落とした方法でもリバウンドを防ぐことは十分可能です。
ダイエット中に減らした体重が、元の状態に戻らないようにする程度のダイエットを継続することが、同時にリバウンドを防ぐコツにもなるのです。
当たり前の事ですが、体重を減らすことは身体に無理をさせていることでもあるので、極端な減量を長期間やっていると健康を損ねてしまう可能性もあります。
身体へのストレスがかかりすぎないようにダイエットを長期継続することで、リバウンドすることなく理想的な体型を維持する事が出来るでしょう。
このように、リバウンドがなぜ起こるのかをしっかりと理解して、無理のないダイエットを長期間継続する事が、ダイエットを成功させるコツとなるでしょう。