自転車のチェーンのたるみが出来る原因と対策、また自分でもできる直し方を教えます

今回の記事は、毎日のように自転車に乗っている方なら、
「あるある!」と思って頂けるのではないでしょうか?

チェーンのたるみによって、
チェーンのカバーにこすれる音が自転車をこぐたびにしてしまう・・・・という事を・・・。

もちろん、それが原因でチェーンが外れてしまった・・・
という経験をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

チェーンが外れたのは直せるという方は多くいらっしゃると思いますが、
『たるみ』を直せる方は、なかなかいないのではないでしょうか?

自転車屋さんに行けば良いのですが、自分でなおせたら良いですよね?

そこで今回は、
チェーンのたるみが出来る原因と対策、また自分でもできる直し方ついて調べてみました。

自転車のチェーンのたるみが出来る原因

自転車のチェーンがたるむ原因はチェーンの伸び』です。

チェーンは、アウターリンク、インナーリンク、ピン、ローラーの部品から成り立っています。

それらを連結させたものが、自転車のチェーンなのです。

自転車を走行させると、「ピン」と「ローラー」は少しずつ削られていきま

そのことによって、チェーンの連結部に「わずかな隙間」が生じます。

チェーンには、100カ所以上の連結部分があります。

そのため「わずかな隙間」×100=数ミリの伸びとなり、
その結果として自転車のチェーンがたるむのです。

そして、チェーンがたるむと、自ずとチェーンは自転車から外れやすくなります。

自転車のチェーンのたるみの直し方

それでは、自転車のチェーンのたるみを自分でも出来る直し方はあるのでしょうか?

チェーンのたるみは、チェーンの張りを調整することで、解消することができます。

ただし、自転車の種類によって、チェーンの張り調整の出来る自転車と出来ない自転車があります。

【張り調整可の自転車】

内装変速の自転車

例)ママチャリ、シティサイクル

※チェーンが伸びきっている場合は、チェーンの交換による修理が必要となります。

【張り調整不可の自転車】

外装変速の自転車

例)ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク

※外装変速のディレイラーがチェーンの張りを常に調整しているため
(ディレイラーがたるみを吸収できないほどチェーンが伸びた際には、チェーンの交換による修理が必要となります)。

チェーンの張り調整の方法

1 自転車の後輪を浮かせる

チェーンの張り調整を行う際には、後輪を浮かせた方がスムーズに作業することができます。

  • スタンドをかける
  • 自転車を逆さまにする

以上のようにして、後輪を地面から浮かせましょう。

2 後輪の位置調整をするためにハブ軸のナットを緩める

ハブ軸のナットを緩め、後輪の位置をフリーにします。

3 チェーン引きのナットを締めこむ

チェーン引きのナット(左右共)を締めこむと、後輪の位置が後ろにずれます。
その結果、たるんだチェーンを張ることができます。

4 後輪の位置が車体に対して真っすぐかどうかを確認する

チェーン引きのナットを締めこむ作業は、左右均等に行いましょう。
左右でずれていると、後輪が車体に対してぶれてしまい、自転車が真っすぐ走りません。
その為、チェーンがフレームに干渉するといった不具合も発生します。

5 ハブ軸のナットを締める

ハブ軸のナットを締め、後輪の位置を固定します。

自転車のチェーンのたるみを遅らせる対策

自転車は走行させることで、チェーンの伸びを避けることは出来ませんが、
日常のメンテナンスによって、その伸び(たるみ)を最小限に抑えることができます。

1 チェーンへの注油

自転車を走行させると、チェーンの部品は少しずつ削られていき、そのことによってチェーンが伸びることは前述しましたね。
チェーンへの注油は、チェーンの部品の摩擦を低減し、部品が削られることを最小限に留めます。
チェーンへの注油を欠かさない事で、チェーンの寿命を大きく伸ばすことが出来ます。

2 チェーンの清掃

チェーン部分を清掃して、砂や汚れを細目に落としてあげると、
チェーンにかかる余計な負担を軽減できます。
また、その結果、チェーンオイルが隅々まで行き渡るようになり、
注油の効果を最大限に得られるようになります。

まとめ

伸びたチェーンは外れやすいだけではなく、チェーンが外れて走行不能となったり、
急に外れた場合は、重大な事故を引き起こす可能性もあります。

定期的な点検及びメンテナンスは、あなた自身を守るだけでなく、
自転車走行中にすれ違う人々を守ることにも繋がります。

普段自転車に乗っていて、そこまでの危機意識を持つのは難しいのは重々承知しているのですが、
ほんの少しの心がけで、長期的な安全運転が可能となるという事を覚えておいて頂けると有難いです。

また、ちゃんとメンテナンスされている自転車に乗るのは、
気持ちの良いものです。

自転車を快適に乗る為にも、定期的に自転車のメンテナンスをして下さいね。

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