胃がんは、どんな初期症状がありますか?なりやすい人やなりやすい年齢ってありますか?

近年は、「自分はガン患者です」とオープンにする芸能人・文化人が増えてきました。

がんは今や日本人の2人に一人はかかると言われていますが、初期に発見して適切な治療をすれば、完治することも可能です。

実際、がんを克服して活躍している有名人も多くいらっしゃいます。

現在、日本人のがん死亡原因の1位が『肺がん』で、2位が『大腸がん』、ついで『胃がん』だそうです。
若干その年によって順位変動はあるようですが、トップ3はほぼ変わらないとの事です。

がんは、いつ、体のどの部分になるのかが分かりません。

誰もが出来るだけ早期に発見して、治療したいと思っているはずです。

そこで今回は、胃がんはどんな初期症状がありますか?なりやすい人・なりやすい年齢ってありますか?
についてまとめてみました。

日本での胃がん患者

現在、日本人の『胃がん』は、
男性のがん罹患率1位、女性は乳がん・大腸がんについで3位となっています。

また、2000年代前半以降、男性の胃がん罹患率は横ばい状態、女性は減少傾向にあります。

それでも、「がんにかかってしまうなんて不運!ついてない!」と思う方もいるかもしれませんね。

がんになる原因がわかれば予防ができますが、
残念ながら現時点では、胃がんの原因を特定するのはほぼ不可能だということです。

とはいえ、普段の飲酒・喫煙・栄養状況・ストレスなどが蓄積して起こる、いわゆる生活習慣病としてと考えられています。

ただし、胃がんの場合は、ピロリ菌感染が原因の1つになっているので、
定期的に検診を受けて、ピロリ菌に感染していたら除去する、という事は可能だそうです。

胃がんの初期症状

実は、胃がんの初期症状は見逃されがちです。
というのも、食べすぎ・飲みすぎによる一時的な胃炎や、胃潰瘍と症状がほぼ似ているからです。

  • 胃(みぞおち)の痛み・不快感
  • 胸焼け
  • 吐き気(嘔吐の場合も)
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 血便・黒色便

これらは、市販の胃腸薬で改善される場合が少なくなく、
症状が治まったらそのまま放置してしまう可能性が高い
です。

結果として、症状がさらに進行してから病院を受診するので、
実は『胃がん』だったという事が多いようです。

胃癌患者さんのおはなし

ここで、実際に体験した(50代女性)の体験談を記載させて頂きます。

私が胃に不調を感じたのは一昨年の秋くらいです。
胃が重く、なんとなく違和感がありました。

ドラッグストアで最初キャベジンを買って飲んでいたら治まったので単なる胃炎かなーと思ってました。

ですが、キャベジンを止めたらまた胃が不調になったのです。
ですから、ずーっとキャベジンを飲み続けていました。

5瓶くらい空けたかな?

キャベジンの取扱説明書に
「2週間位服用しても症状が良くならない場合は服用を中止し、この添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください」
と書いてあったのですが、

「飲んでたら症状が良くなるんだからこのまま飲み続けていいよね」
と私は勝手に判断してしまったのです。

※画像はコーワさんのサイトより

この時に病院に行けばよかったと今では思います。
というのも、受診した際、医師から「これは昨日今日できたがんではないですね」と言われたからです。

明らかに、このころの違和感が胃がんの初期症状だったのです。

ある日、キャベジンが切れたのでパンシロンに変えてみたのですが、パンシロンでも同じです。
飲んだら症状は収まりますがやめたらまた胃が痛くなる…

そこで、太田漢方胃腸薬Ⅱが神経性胃炎に効くというので試してみました。

すると、症状はおさまり、服用をやめても胃の不快感は残らなかったのです。

「ああ、これで胃痛は解決した、よかった」とそのまま病院にも行かずに過ごしていました。

ですが、このころから体重が減ってきていました
一昨年の秋・2020年10月には53㎏あったのに、半年後には51㎏、2021年10月には45㎏まで堕ちました。

※画像は本人の「あすけん」より

この事も、ストレッチなどをやっていたから、その効果が出たんだなーと気楽に考えていました。

でも、これは癌細胞が増殖するために、
体内の栄養を勝手に吸収していたからだと知ったのはずいぶん後です。

2021年の10月を過ぎると、スーパーなどにママ友に会うと
「やせたんじゃない?大丈夫?」と心配されるほどに…。

「やせたんじゃない?きれいになったねー」ではなく、「大丈夫?」ですよ(笑)
それだけ、客観的にもヤバイ状態だったってことですよね。

このころから、吐き気・嘔吐が続きました。
食事をしても全部吐いてしまうのです。
当然、体重もどんどん減っていき、2022年の4月には40㎏を切ってしまいました。

これではいけないという事で家族の勧めもあり、やっと2022年5月に受診したところ、ステージⅣの胃がんだということがわかりました。

しかもリンパ節にも転移していること・膵臓に浸潤していることが判明して即入院となりました。

ステージⅣになると手術は難しくなります。

私の場合は、胃だけではなく、除去しづらい場所のリンパ節に転移しているので、、、、
初期だと切除できるのですが…

なので、抗がん剤治療となり、2ヶ月入院して、現在は定期的に通院して免疫療法を行なっています。

今、胃痛に悩んでいる方には、ぜひ受診をおすすめしたいです。
私も、もしかしたら最初は胃炎・胃潰瘍ですんでいたかもしれません。

放置していたために胃がんになったと思っています。

受診して大したことなければそれでいいし、万が一胃がんでも初期のステージⅠなら手術で取り除けます。

入院しても2週間~1ヶ月ほどで済みます。

何より家族に負担をかけてしまうのが申し訳なくて…。

胃がんになりやすい人・なりやすい年齢は?

現在進行形で胃がんの治療に向き合っている方のお話、いかがでしたか?
自覚できる初期症状があったら、受診したほうがいいですよね。

胃がんにかかりやすいタイプは次の5種類です。

1.50代以降の人

統計により、50代以上の人に胃がんが多いことがわかっています。
そこで多くの市町村で40歳以上の人を対象にがん検査を行なっています。
市町村が行なうがん検査は無料なので、進んで受けましょう。

2.ピロリ菌感染者

ピロリ菌は慢性胃炎を引き起こす原因の1つです。
ピロリ菌は幼少時に感染することが多く、長い年月をかけて胃壁に異状をもたらし、気が付いたら胃がんになっていたというケースは少なくありません。
胃がんを発症する年齢が50代以降というのは、ピロリ菌の影響がその年代になって出てきたと言ってもいいでしょう。
ピロリ菌の除去は病院でできます。
まずは、自分自身がピロリ菌に感染しているかどうかを確認するためにも受診してみてください。

3.喫煙・飲酒をしている人

タバコや飲酒は胃がんの原因であることはよく知られています。
また、暴飲暴食も胃に負担をかけるため、胃がんにかかるリスクが高いです。
タバコやお酒で気持ちを落ち着ける人がいるのは否定しませんが、少しずつ控えめにしましょう。
そして、タバコ・お酒に代わる趣味を嗜むのも良いですよ。
さらに、野菜・タンパク質・穀物のバランスの良い食事を心掛ける、塩分の量を確認するなど、食事に気を付けるのも大切です

4.ストレスにさいなまされている人

何がストレスの原因かは人によりますが、ストレスが過重にかかると、自律神経の乱れにつながります。
自律神経の乱れは胃を直撃し、胃酸が異常に分泌され、胃がんの元になります。
適切な睡眠時間を確保するだけでも自律神経は整いますから起床・睡眠時間が不規則な人は、まずは規則的な生活を心掛けてみましょう。

5.家族に胃がん患者がいる人

家族に胃がん患者がいる場合、その家族がピロリ菌に感染していた可能性があります。
ピロリ菌感染者と食事を共にしていると家族にも感染します。
家族に胃がんを患った人がいれば、まず自分自身もピロリ菌感染の確認をしてみましょう。

胃がんは早期発見が大切

胃がんの初期症状は自覚しづらいですが、少しでも胃に違和感があったら受診をおすすめします。

「このくらいたいしたことないだろう」
「いずれは治るだろう」

と思っているうちにいつの間にか進行してしまうのが『胃がん』です。

早期発見なら手術が可能で、5年後の生存率も高いです。

胃がん対策は早すぎることはありません。
ご自身そしてご家族のためにも、胃がんとは無縁な生活をお過ごしください。

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