浄水器は必要?なぜつけるのか、メリットとデメリットを調べてみました。

最近では、賃貸物件にも当たり前のように浄水器が設置されています。
それだけ、水の安全性に対しての日本人の意識が向上した証拠だとも言えます。

ただ、「なんとなく使っているけど、浄水器って、本当は必要なの?」
という疑問を持った人は、決して少なくないと思います。

『浄水器』と言っても、蛇口に取り付けるタイプのものが主流ですが、
いろいろなメーカーから販売されていて、お値段もかなりの幅があります。

40代、50代の世代の人が子供だった時代には、浄水器なんてほとんどなかったと思います。

それでも、普通に水道水をゴクゴク飲んでいた記憶があるので、
浄水器は必要なの?と思っても不思議ではありません。

そこで今回は、浄水器は必要?なぜつけるのか、メリットとデメリットについて調べてみました。

浄水器とは

浄水器は、水道水の残留塩素やトリハロメタン類、その他の不純物を除去するための機器です。

浄水器の多くは、浄水器に内蔵された活性炭やろ過膜などのフィルターによって、
水道水に含まれる不純物の通過をブロックしています。

日本の水道水

日本の水道水は、厳しい管理の元で水質基準をクリアしており、
世界の中でも非常に高いレベルの安全性を保っています。

しかし、水道水が各家庭に届くまでには、
古くなった配管のサビなど、不純物が混入する可能性があります。

ちなみに、水道水は塩素によって殺菌され、各家庭に配給されています。

塩素は水質を保つために必要ですが、その塩素は水道水に含まれる有害物質と反応して、
トリハロメタンという発がん性物質を発生させてしまいます。

その量は非常に微量なので、健康上の問題はないと言われていますが、
発がん性物質であるトリハロメタンを体内に取り入れたくないと考える人は、決して少なくないと思います。

浄水器のメリット

  • 水道水の安全性を高める

浄水器は、水道水に混入した不純物、塩素やトリハロメタンなどの有害物質を除去します。

  • 水道水の匂いを除去する

浄水器は、『カルキ臭』の元となる高濃度の塩素
『カビ臭』のもととなるジェオスミンなどの物質を除去します。

これらの物質は、水温が上昇し、植物プランクトンや微生物が盛んに繁殖することで発生します。

  • 食材の栄養素を守る

一説として、浄水器によって水道水に含まれる塩素を除去すれば、
野菜を洗う時にビタミンなどの栄養素が減るのを防げると言われています。

  • ごみを減らす

浄水器を使用することにより、水道水を飲料水や料理用の水として利用できるようになれば、
ペットボトルのミネラルウォーターを購入する機会が減り、ペットボトルのごみの量を減らす事が出来ます。

浄水器のデメリット

  • カートリッジの定期的な交換が必要

浄水器のろ過機能を担っているフィルター(カートリッジ)に不純物が蓄積すると、
本来の浄化機能が徐々に失われていきます。

また、目詰まりが起きたりする事により、その場所から雑菌が発生する事もあります。

  • 水の保管可能時間が短くなる

浄水器は塩素を除去してしまうので殺菌効果がなくなり、水は雑菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
冷蔵庫で保管していたとしても、浄水してから24時間以上経過した水は飲まない方が良いでしょう。

浄水器の歴史

浄水器に対する関心が高まりだしたのは、1960年代頃と言われています。

1970年代になると、近畿地方の水源である琵琶湖の水質汚染問題が起こりました。

そして、水質改善のため、水道水に塩素が多く使用されるようになりました。

その結果、水道水のカルキ臭カビ臭が強くなり
これらの問題を解決する為に浄水器の開発が進みました。

その後、発がん性物質と言われているトリハロメタン農薬など、
複数の化学物質が水道水には含まれていると広く報道されました。

日本の国民は、水道水に対して安全性に不安を感じるようになり、
浄水器が一般家庭に次第に普及するようになったと言われています。

さらに、2011年に起こった東日本大震災における原子力発電所事故をきっかけにして、
浄水器ウォーターサーバーが改めて注目されるようになりました。

最近では、水道水を利用したウォーターサーバー型の浄水器も増えています。

まとめ

水道水を飲料水として利用できること自体が貴重なのですが、
今では、その安全性からミネラルウォーターを購入する方が多いかと思います。

そんな中で、日本国内に広まった浄水器ですが、
ウォーターサーバー型の浄水器まで登場してきました。

浄水器も、日進月歩で進化し続けています。

浄水器のメリットとデメリットを併せて知ったうえで、
美味しくて安全な水の確保の方法をご家庭の生活環境に合わせて選択できるといいですね。

 

 

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